「旅の刺しゅう―野原に会いにイギリスへ 」の発刊記念のイベント、青木和子さんのステッチレッスンに行ってきました。
↑ホビーラホビーレで発売されてるメドゥのバッグを教材にステッチを教わった他、作品の元になった旅行の写真を見ながらどんな背景でこれらの作品ができあがったかというお話を聞いたり、大満足の2時間半でした。
本だけでは伝えられないちょっとしたコツや、作品のバックグラウンドを知ってもらって、ステッチって楽しいなと思ってもらえたら。。とおっしゃってましたが、青木和子さんの人となりが伝わってますますファンになりました。
キットはもう図案が印刷されてあるもので、フリーステッチでステッチしていくんですが、できあがったのはここまで(^^;
もくもくとステッチするというより、ゆっくりとステッチのコツなど説明してもらいながら進むという形でした。
忘れないようにメモメモ!
■きれいに仕上げるコツ
・(フリーステッチは)裏布を張ること。
こうすることで伸び縮みせずに、きれいな仕上がりになります。
・糸は長すぎず、60センチくらいを目安に。
。。。ぎくっ。。。。つい長めにしちゃうんですよね。。
ゆったり肩幅くらいを目安にすると刺しやすいですよ、とのことでした。
■立体感を持たせるには
・糸の本数を変えて
きれいに写ってなくて写真じゃ良く見えないんですが、濃い緑の茎は2本取り、薄い緑の茎は1本取り、一番右端の草は3本取りです。
こういった、図案はどうしても単調になりがちですが、色でグラデーションをつける他に糸の本数を変えることで、ぐっと立体感が出てくるとのこと。
なるほどー!
・ちょっとしたことで仕上がりが違う
一番背が高いイネ科の植物、上の部分は普通のストレートステッチなんですがちょっと紡錘形になってます。
これは3本取りでストレートステッチを1回やって、もう1回同じ場所に同じく3本取りストレートステッチをしたもの。
結果的に6本取りになってるんですが、6本取り1回やるのと、3本取り2回でやるのとでは仕上がりが異なる、後者のほうがきれいな紡錘形で繊細な仕上がりになります。
なるほどー!
■サテンステッチのコツ
・最初の1ステッチの角度と長さが大切。1ステッチ目を慎重に〜
■フレンチノットのコツ
・ピンクの花の花芯になってるのはフレンチノット。ステッチby青木和子さん!
私はフレンチノット、いつも、
「布の近くでくるくるー
→ぶすっ」
ってやってたんですが、お手本を見ると、
「布からかなり離れたところでくるくるー
→ ステッチするところで針を立てて、そこで糸を引き締める。糸の引き締め加減で出来上がりのふんわり加減を調整
→ぶすっ」
でした。そかー、そんな離れたところでくるくるやっていいんだ(;>_<) (←もしかして常識!?)
苦手意識があって、いつも巻いたら即効刺してたんですが、手前でゆっくり調節すればいいんですね!
そして多分やったことがある人は多いと思う(?)、フレンチノットが埋もれて見えなくなってしまう事件!(そんなことないです?私よくあるんですけど。。)
これは、下の糸を割る位置に最初の一針、二針目(最後)は、糸を跨いだ位置にやるといいです、とのこと。
これでフレンチノットもどんと来い!?
■著作:
「旅の刺しゅう―野原に会いにイギリスへ 」ができるまで
ホビーラホビーレの企画でイギリスに取材に出かけられたそうですが、すぐその場でステッチの作品を作った!というわけではなく、戻ってから自然と出てきたもの、心象風景みたいなものがステッチになったとのこと。
この本、左側が旅行のエッセイ、右側が作品という形の装丁になってるんですが、右側はなんだかぼやぼやーとした感じでしょ?
左側がリアルな旅、右側はそれをもとにした心の風景と思って見てもらえばって言われてました。
イギリスの写真のスライドを見ながらこんなところだったんですよー、なんて話を聞いて、改めて本を見てみるととても身近に感じられました。
旅行できないまでも、この本から作って楽しんでみたいー!ってそんな気分です。
その時お土産に持ってかえられたスイトピーの種、今お庭で満開とのことでお庭から持ってらっしゃいました。
日本で見るスイトピーより大きくて華やかな花でした。
青木和子さんのお庭。。きっと素敵なんだろうな。。。
■作品集
本にのっている作品の実物を見せていただきました。
なんていったらいいんでしょうね。。本の中で見るより温かみを感じるというか、丁寧な仕上がりが見てるだけでとってもいい気持ち。
やっぱりプロのハンドメイドってホントにすごい!
あー、なんか長くなっちゃった(^^;
いろんな意味で勉強になったレッスンでした。
最後に嬉しかった事もうひとつ。。
ステッチ関係のお買い物はほとんどネットなんですが、このところ結構長い時間かかって探してるものが2つほどありました。
1つは小さめの刺しゅうはさみ。もうすぐ母の誕生日なのでニードルケースを作ってるんですが、型紙が小さめでよくある9センチくらいのはさみじゃちょっと大きかったんです。
で探してたんですが、これが中々見つからない。。Sajouのモンストレとかもうどこもないし。。
もう1つはGRAZIANOのチェックのリネン。イタリア?の平織りリネンでチェック柄のものが欲しかったんです。
他にもチェック柄刺しゅうリネンはありますが、どうもカウント数が大きいようで、ここのリネンがよさそうと思って。。。
しかしこれがまた、中々見つからない。
で、展開すでに見えてるかもしれないですが。。。
二つともホビーラホビーレにあった!!
青木和子さんがプロデュースしている
リネン&ステッチというブランドです。
キットも沢山ありますが、布やツールもありますと聞いて見ていこうと思ったら!まさに欲しかったものが!!あんなに時間かかって探してたのがぁぁぁ〜〜
全般的に強気の価格設定のホビーラさんですが、このシリーズ、いいです。
ネットに比べればやっぱりちょっと高め?ではありますが、そんなに差ないし、いい感じのもの揃ってます。
幅広のリネンバンドなんかむしろ安いくらいかも。。。
ニードルブックなどに使えそうな細めのリネンテープ、こういうのも意外と見つからないので重宝しそう!これもお買い得価格な気がしました。
いいじゃん!ホビーラホビーレ!
前から好きではあったんですが、マメにのぞこう〜と思いました。
そんなこんなで散財もしたけれど充実の1日でした。